チェーン
自分を連ねるもの
性という名の手の枷を
名前という名の足枷を
誰もがそ知らぬ見えぬと
互いに鎖を握り乍ら
いきていくには狭すぎるが
それでも皆にとゞめなく
末路も知らぬまま
背中の発条を
友情に廻させて
いたづらに趣を知り
畢竟一人でいきていく
病いの細石を集めて
連ねた川のかたえと
私たちの群れは
あまりに見違いすぎたが
それでも、等しく、貫いている。
性という名の手の枷を
名前という名の足枷を
誰もがそ知らぬ見えぬと
互いに鎖を握り乍ら
いきていくには狭すぎるが
それでも皆にとゞめなく
末路も知らぬまま
背中の発条を
友情に廻させて
いたづらに趣を知り
畢竟一人でいきていく
病いの細石を集めて
連ねた川のかたえと
私たちの群れは
あまりに見違いすぎたが
それでも、等しく、貫いている。