ポエム
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無題
朝焼けを後ろに、鉄パイプに揺蕩う雨粒が輝いている
本当の愛があれば、きっと揺らぐ雨粒にさえ恋をできるんだろう
思うと、体が熱くなって、絞め上がり、血流が止まって、心が口へ吐き出そうになった

恋が愛になって結実する、それだけのことを生しえなかったんだ
あれほどの熱情と決意を抱いたつもりなのに、塵風に吹かれ吹き飛んだ
臭みと澱みとのみ残したまま、私は日々に沈降してゆく

でも、でも、たとい私を巻き戻せなくたって
またあの熱情が湧き上がると信じている
あの決意が降り注ぐと惟っている

出会ったんだ、そう...
20/09/15 13:45更新 /



談話室



■作者メッセージ
初の詩文投稿になります。
メモ帳に書き留めるだけで公開は考えていなかったのですが、気が変わり、少しずつ見せようかと。
些細な感想でもお寄せいただければ、飛び跳ねて喜びます笑

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