『頑張れとかさ、
　そんな綺麗事で救われるのかい？』
『絶対とかさ、
　そんな言葉を信じ込んでいるのかい？』
　『君は。』

「未来とか夢とか
　そんなものを皆大切にしてます
　必死すぎて笑っちゃう位
　上手く回り込もうとして
　自分を守ろうとしてます」

『そんなに一人が怖いの？』
「でもさ、人間結局皆『独り』だよ。」
『上辺だけのものに意味はないでしょ？』

大層美化するもんだね
汚い本当の自分を。
結局隠そうとするんだね
苦しい今の心境を。

『何でそうなっちゃったの？』
何てそんなの自分じゃ分かんないよ。

「過去とか後悔
　そんなものを私は引きずってます
　苦しくて笑っちゃう位
　汚い自分に蝕まれているのに
　今も放って逃げ続けてます」

『そんなに傷つくのが怖いの？』
「そうだよ、私は臆病ものだよ。」
『気にしなければいい話なのに？』

かなり疲れているんだね
何て周りは言ってくれなくて。
ずっと戦ってしまうんだよな
そうしなきゃいけないから。

結局は誰も側には居なくって
急に肌寒くなる。
ずっと戦ってきたからさ、
戦わなくていいって、
否定して欲しかったんだ。
認めて、褒めて欲しかった。

大層美化するもんだね
汚い本当の自分を。
結局隠そうとするんだね
苦しい今の心境を。

『そんなに戦うのが苦しいならさ、
　　　　　　　戦わなくていいんだよ』
って、

誰かに言って欲しかった。
優しく言って欲しかった。

■作者メッセージ
この詩は拙いものながら自分の中ではとても思い入れの強い詩でして…
「乖離」の意味を知ってから心躍らせながら書いたのを今でも鮮明に覚えております。
お読みくださりありがとうございます！