ポエム
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第1楽章「創傷」
自分にとって何気ないことが
全てを変えるきっかけになる
その事実を知る瞬間が
君を傷つけていたと気づいた時だった

あの時の何気なく言った言葉以来
君との距離が遠くなった気がする
そうか、あの時のあの言葉が
君の胸の奥に傷を負わせてたんだ

あの日の「傷」からすれ違う気持ち
それが僕にとっての「罪」になる
忘れ去ることすら許されないほど
その傷はより深くより痛くて

この「今」が僕にとっての「罰」だ

「あの時あんなことしなければ」
なんて後悔する資格は僕にはないよね
どれだけ取り戻そうと取り繕ったって
あの時の記憶は消えはしないんだよ

君の心は僕から遠ざかっていく
僕はそれだけのことをしてしまったんだ
心が繋がっていた頃に戻りたい
なんて思うのは図々しいよね

あの日の「傷」からすれ違う気持ち
その瞬間に罪人の烙印が押される
やり直すことすら許されないほど
その傷はより深くより痛くて

目の前の現実を受け入れるしかなくて…

おこがましいことだけど君を傷つけた
「罪」の意識で胸が痛むんだ
君はそれ以上の痛みを感じただろうけど
僕はまだ君のことを愛しているんだ

「傷つけた張本人なのにさ…情けないよね」

あの日の「傷」からすれ違う気持ち
それが僕にとっての「罪」になる
やり直すことすら許されないほど
その傷はより深くより痛くて

忘れはしない、でももう近づかない
言葉すら交わす資格もないから
さよなら愛した人 幸せになってね
こんな愚かな僕を記憶から消して…

この「今」が僕にとっての「罰」だ

この「罪」を一生背負って生きていくよ

25/03/27 21:43更新 / 7tch1*



談話室

■作者メッセージ
一つの物語をイメージして作ったポエムです。
その元になった小説は後日このページにリンク付けます。

こちらは、Twitterでも告知した「アリスロッテ幻奏」の第一作目でございます。

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