しぼむ
疲れ果て家路についた途端
玄関の上り框のところで座り込む
今日の収穫物を大量に詰め込んだ
買い物袋を投げ出して
まるで萎んだ風船
力は抜け怠惰に体を床と壁面に預け
微動だにせず蹲る肉塊
帰り際に目にした躑躅のように
陽を浴びすぎて皺くちゃに枯れかけている
瞼を閉じることなく俯き加減に
靴置きに放り出されたスニーカーを見つめるけれど
そこだけなぜかしんと静まり返り
ひんやりと冷たい空気が
Tシャツの袖から飛び出た
裸の腕をするりと撫でた
玄関の上り框のところで座り込む
今日の収穫物を大量に詰め込んだ
買い物袋を投げ出して
まるで萎んだ風船
力は抜け怠惰に体を床と壁面に預け
微動だにせず蹲る肉塊
帰り際に目にした躑躅のように
陽を浴びすぎて皺くちゃに枯れかけている
瞼を閉じることなく俯き加減に
靴置きに放り出されたスニーカーを見つめるけれど
そこだけなぜかしんと静まり返り
ひんやりと冷たい空気が
Tシャツの袖から飛び出た
裸の腕をするりと撫でた
24/05/07 14:38更新 / 秋乃 夕陽