ポエム
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しぼむ
疲れ果て家路についた途端
玄関の上り框のところで座り込む

今日の収穫物を大量に詰め込んだ
買い物袋を投げ出して
まるで萎んだ風船
力は抜け怠惰に体を床と壁面に預け
微動だにせず蹲る肉塊
帰り際に目にした躑躅のように
陽を浴びすぎて皺くちゃに枯れかけている

瞼を閉じることなく俯き加減に
靴置きに放り出されたスニーカーを見つめるけれど
そこだけなぜかしんと静まり返り
ひんやりと冷たい空気が
Tシャツの袖から飛び出た
裸の腕をするりと撫でた
24/05/07 14:38更新 / 秋乃 夕陽



談話室



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