祈り
波立つ白い羽衣
光に透けて溶ける夢
身を投げ出して泣く赤子のように
純粋に残酷なほど無邪気に
柔らかな刃で胸奥深く抉る
それはいつか視た予感
どこか遠くで
耳にした詩(うた)
魘されて目覚めた夜明け前の部屋で
額に汗を滴らせ
早鐘を打つ心臓を押さえる母親の隣で
健やかな寝息を立てる幼子
もはや瞳から得る幻も
鼻と口で感じる息吹も消え果てた
今はただ耳から耳へ通り過ぎてゆく
鎮魂の祈り
光に透けて溶ける夢
身を投げ出して泣く赤子のように
純粋に残酷なほど無邪気に
柔らかな刃で胸奥深く抉る
それはいつか視た予感
どこか遠くで
耳にした詩(うた)
魘されて目覚めた夜明け前の部屋で
額に汗を滴らせ
早鐘を打つ心臓を押さえる母親の隣で
健やかな寝息を立てる幼子
もはや瞳から得る幻も
鼻と口で感じる息吹も消え果てた
今はただ耳から耳へ通り過ぎてゆく
鎮魂の祈り