ポエム
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淫靡
夢のなかで若返ったもう一人の私が
ピンクがかったファンシーなベッドの上で
可愛らしい動物柄のクッションに
しなだれかかりながら
異様に細長い脚をこちらに向けていた
淫靡な瞳で見つめ
不敵な笑みで股を広げて

股の間のピンと張られた布の三角形に
巧みに誘導しようと
カノジョは甘い声で私に囁きかけるけれど
私はそんな異様な強引さに
思わずしどろもどろ

痺れを切らしたカノジョが
私の腕を引っ張ってみたり
「はやくはやくぅ」と今より増して
口で急かしてみたりする
仕方なく恐る恐る足の指裏で
股を探ってみると
擽ったそうにカノジョは笑い転げていた

まるで女のコ同士で
イケナイコトをしているような
不道徳な時間
けれどワルイ気はナゼかしない

「あぁあ、キモチ良すぎて思わずイッちゃった」
ペロリと赤い舌で唇を舐めながら
微笑むカノジョのトンデモない言葉も
まるで初めから予想していたような
不思議な感覚

朝の日差しで目覚めてからも
私は自分に良く似た小悪魔に
魂を売り渡してしまったような
そんな気不味さに
しばらく胸を高鳴らせた
24/10/21 11:07更新 / 秋乃 夕陽



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