夢を語るおバカさんはいつもみんなに笑われています

もちろんみんな口にして嘲笑うわけではないですけど
心のなかでは指を指しながら白い目で笑いころげています

あぁ、夢は幻でしかないのに
おバカさんたらまた脚立によじ登って
お月様にキスしようとしているよ！

ほおらやっぱり落っこちた

痛さのあまりおバカさんはワンワン大粒の涙
ヒトビトは堪らずガハガハ大爆笑

ますます収支がつかなくなって
しまいにはお互い笑いと涙の大合唱

おバカさん
おバカさん

そんなに泣くんじゃない

みんな腹の皮がよじれてしまいにはおっ死んでしまうよ

ほおら、やっぱり笑った
お可哀想なおバカさん！

■作者メッセージ
「おバカさん」はそれでも逞しく生きてゆく。