ポエム
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犬の道
僕には何にもなかった
そして僕は何にも知らなかった
どこへ行けばいいのかも分からない
だけど ここから旅を始めよう
誰かと空の下で繋がっている事を信じて
君のなりたいものは何?
君のなりたかったものは何?
君の場所から それが見えますか?
僕には名前がなかった
あなたは名前なんか要らないと言った
僕は誰かが名前をつけてくれるのを
ずうっと この空の下で待っているのです
迷い込んだ道には なんでも落ちていた
ただ一つだけなかったのが帰り道
その角を曲がっても曲がらなくても
きっと僕は間違っていないでしょう
もともと正解などない道だから
野良犬と呼ばれる事には慣れたけど
愛のある名前が欲しいと思った
優しい誰かが僕の名前を呼んで
天高く抱き上げてくれたなら
その時 僕は生きていて良かったと
心から感じる事ができるのでしょう
20/10/11 09:35更新 / Odagiri



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