ポエム
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リンゴ
尖った心で ため息ついて
冬の嵐に身を潜めた夜
オリオン座に尋ねた
私は この先 何処へ行けばいいですか?
かじかむ手で果物ナイフを
握りしめリンゴの皮を剥いた
泣く理由もないのに涙が
とめどなく流れる そんな夜だった
明日から もっと 優しく生きようと
明日から もっと 強く生きようと
涙味の沁み込んだ 甘じょっぱいリンゴを噛みしめて
星空に夢を描いてみた
やけに凍てついた夜

不器用に懸命に生きる事に
悔しさと恥ずかしさを感じて
手のひらのシワを見つめたら
風吹き荒れる音も愛しくなった
リンゴをかじる度に数え歌
二つ目のリンゴを剥いた時
心が何故だか震えて
あなたに会いたくなって僕は走り出した
明日から もう 大丈夫なんだと
明日から もう 自分に負けないと
不精髭をさすりながら
二階の窓から空を見上げ
真ん丸い月がニカっと笑う
あなたの事を想う夜
20/09/27 17:29更新 / Odagiri



談話室



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初投稿です。これから宜しくお願い致します。

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