ナラティブ
恐竜の名前を楽しそうに教えてくれる男の子
そのキラキラした瞳に7歳の私が見えた
自他ともに認める大人になった私は
「大人の階段登る」などと綺麗な言葉では言えないほど
様々なものを捨ててきた
あるいは、物置の奥に押し込むようにして置いてきた
そんな残酷な行為の結晶を7歳の私は冷ややかに見ていた
1音だけ間違えているのを指摘する気にはなれず
「そうだね」と呟くしかなかった
そのキラキラした瞳に7歳の私が見えた
自他ともに認める大人になった私は
「大人の階段登る」などと綺麗な言葉では言えないほど
様々なものを捨ててきた
あるいは、物置の奥に押し込むようにして置いてきた
そんな残酷な行為の結晶を7歳の私は冷ややかに見ていた
1音だけ間違えているのを指摘する気にはなれず
「そうだね」と呟くしかなかった