見送るものかよ 心に嘘を吐かせてまで
笑顔の片隅にはいつもそんな叫びがあった
何を求めようと 何を喪おうと はたまた

何かを必死に隠し込もうとしようと

記憶に無い いつの間にか覚えていること
負う筈の傷から逃げて 痛みから逃げる為に
私の中にどうか入ってこないでほしいと

静かな叫び声を 喜色の笑顔で響かせる

見送られるものかよ 愛に嘘を吐かせてまで
悲痛の陰で溢れる強がりは尽きなかった
何を得ようと 何を失おうと はたまた

何かを必死に伝えようとしようと

邪魔なモノ 善き人に近付こうと善を奪う
私の言葉じゃないモノを 私には出来ない理想を
鍵を閉めた空っぽの宝箱として見せびらかした

それを抱いていれば許される 気がして

私が認められない私というモノを
誰かの声で 素晴らしいと言って貰えたなら
私が許さず愛せない 私という悪人をその一言で

看取ってくれたなら やっと笑える気が するんだ

■作者メッセージ
笑顔は心の壁、アナタにとっての行き止まり

それでも何かを気付いて貰いたいように

時折わざとらしく、辛そうにしてみたりしてさ