ポエム
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懐古
思い出が転がっている

私の遅い散らかった歩みの中

捨てたと思っていたモノ

手元に無い色々なモノ

目配せなどしていないのに

散らかっている思い出に蹴躓く

もう自分の中に留めまい

私は私だと強がりながらも

結局は帰る場所があるように

苦しむまいと捨てた思い出達が

一足二足進めた場所に転がっている

儘ならないモノだと思う

まるで鉄格子の様だ

逃れられないと悟ってしまうのだ

私はきっと愛おしい思い出の牢獄から

一足も二足も逃れられないのだろう
19/11/10 16:45更新 / Namari



談話室



■作者メッセージ
切り捨てられないのなら

逃れられないのなら

思い返し微笑むしかなかろうと

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