ポエム
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満月の流星
宇宙(そら)に浮かぶ満月からどんな月よりも星よりも輝く流星が地球に舞い降りた...

ようやく宇宙(そら)の城から出てきてくれたね。囚われお姫様。

ほら、早く僕の腕の中においで、僕がどれだけ苦しくて切なかったか...どれほど星(キミ)が愛おしくて美しいか...

どんな言葉を並べたって星(キミ)の美しさと愛おしさは表現出来ない。だから早くおいで...。

キミのその笑った顔も、怒った顔も、悲しそうな顔も、嬉しそうな顔も、それら全てが僕にとって何より大切で愛おしいんだ。

月の雫のようなキミの瞳も、宇宙(そら)のようなキミの黒髪も、星から差す光のように透き通るような肌も、今宵は全部僕だけに見せておくれ。

キミが僕の腕の中に入ったら優しく抱きしめてキミの桜のような可愛らしい唇に口付けしよう。

ほら、恥ずかしがり屋のお姫様、叢雲の後ろにいても星(キミ)の輝きは隠せないよ?

月の中に隠れてた星(キミ)の存在は地球(ボク)にとって何よりも貴重な愛(モノ)与えてくれるんだからもっと自信を持って出ておいで。

今夜は満月だからお祝いしないと。

遥か遠くから光を差してくれる星々に見守られながら君に伝えよう。

今宵の星の輝きは眩しいね。それ以上に満月が輝いていて吸い寄せられそうだ...。目の前に一等星がいない限りね。

僕は前、月をキミに例えたけれど、そう言えば、キミの正体は月に隠れていた一等星だったね。

キミの輝きは月と共にあるときが一番だと思ったけど、目の前の星の輝きをみたらそんな事言えないな...。

有名な小説家が『月がきれいですね』と表現したのなら、僕はこう表現しよう。

『今宵の一等星の輝きは月よりも美しい。』と...。



19/10/24 05:55更新 / 叢雲 遙稀



談話室



■作者メッセージ
新月を読んでいただいた上に感想まで書いて下さった方に多大なる感謝を。

新月を読んでいただいた方なら言ってることが違うじゃん!って疑問に思うと思いますが、それでいいんです。あの詩の頃は想い人が月に隠れていた星である事を忘れていたという設定でしたので疑問に思って当然です。

暗雲や叢雲によって、満月が見れなかった期間が長すぎて主人公の【僕】が【想い人】に会えず、インパクトが強い月にだけ気持ちが向いてしまっていたため、『新月』のような表現にしていたって訳です。

メッセージまで読んで頂けるか分かりませんがこれからもよろしくお願いします

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