ポエム
[TOP]
進軍
進め!進め!屍の山を築き上げろ!!国を死守するのだ!それが貴様らの使命だろ!

それが新兵の頃の俺に最初に告げられた指揮官の言葉だ。

俺は数々の功績を残し今は一小隊を任されるまで登り詰めた。国を守るためなら命だって投げ打てる。そう思っていた新兵の頃が懐かしい...

今の俺は未来ある若者の命を任されてる身だ。俺の指示一つでその命の灯火を絶やすことになってしまう可能性だってある。

俺はその責任に耐え切れそうにない。だが、行かねばならない、逃げていたところでその先は100%『死』あるのみだから。戦い抜けば1%でも生き残れるはずだ。限りなく低くても可能性があるなら賭けねばならない。

さぁ行こうか、国を守るためにあの前線へ。

進め!進め!進め!警戒を解いた瞬間にお前達の命は無い!大地を赤く染めるのだ!

国を守る為だ、あの死屍累々でモノクロの戦場に色を付けようじゃないか。
19/11/07 08:16更新 / 叢雲 遙稀



談話室



■作者メッセージ
『モノクロの戦場』を見てくれた方、感想を書いてくれた方、本当にありがとうございます。あの詩を読んでくれた方なら分かってくれると思って上司目線で詩を書いてみました。上司にも考えがあることを知って欲しかったので。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c