ポエム
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地球の防衛反応
僕は地球だ。ねぇ、愚かな人間達に聞きたいことがある。
なんで食物連鎖で縛られた世界の理から抜け出したんだい?
君たち人間のせいで僕の身体はボロボロになっちゃったんだよ?
科学文明を発展させなければ僕の身体が壊れ続ける病気にかからなかったのに...
僕の内にあるこの怒りを今ここに記そう。

科学、それは無機物を作り出し僕の身体を穢す膿だ。

君たち人間にとって発明は尊敬に値する素晴らしい事なのだろう。

その過程で失われる生命(いのち)の数も知らないで!

僕は頑丈に作られてるから長い年月をかければ修復できる。

だけど、愚かな人間のせいで植物が、動物が、未来ある生命が!

今日もまた消えていく...

僕の身体を取り囲む生命の叫びに耳も傾けず、目を逸らし、奪い去る。

いつしか未来ある生命を奪ったツケが自分に回ってくるとも知らずに...

僕が1つ人間を賞賛するとしたら、その知識欲だろう。

知識をつけようとする事は止めない。

ただ、欲望を満たすためだけに少なくなった生物の生命を奪い、自分だけ得することはするな。

生命を奪うだけ奪って、還元しようとしない愚かな事だけはするな。

生命を奪ったら奪った分、生命を救え。どんな事だっていい。

自分の尻は自分で拭え。僕だけに任せるな!

もし、この事をしり、見て見ぬふりをするならば僕だって生命を奪ってやる。

僕に天災を起こさせないでくれよ。

君たち人間をいつまでも見守るが、味方では無いことを知っておいてくれ。
19/10/16 10:55更新 / 叢雲 遙稀



談話室



■作者メッセージ
生命を冒涜する行為はしないように意識して欲しい。

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