ポエム
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劣等生
足を動かしていた

少しでも広いコンパスで

時に駆け足に変えながらずっと

歩くのが好きだった

見えないモノを見たかった

ただの通り道にしたくなかったんだ

広い部屋が嫌いだった

どれだけの人に囲まれても

私しか居ないように感じたんだ

変な奴だと思われたよ

私は私を生きているだけなんだけど

それの何がいけない事なんだろう

背が伸びて目線が高くなって

足が長くなって時間は早くなった

無くす度に学んだことは役立たずのまま

大人の振りをした子供が歩いてる

置いていかないでって泣いてる

夢中で何かを掴もうとする手が空を切る

嫌うことも嫌われることも怖がって

駆け足で遠ざかる背中に

置いていかないでって

すがりながら泣き続けてるみたいだ
20/11/07 00:36更新 / Namari422



談話室



■作者メッセージ
子供の頃に深いトラウマを抱えた子は
大人への成り方を学べずに大きくなる

大人に成れないまま、大人をやるしかなくなるのさ
元々持ってた強い心をさ、削って弱くなってくのさ

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