広がる空がただ青く見える

快晴 しかし私の下には雨が降る

ああまたかと一息ついて

前からしか吹いてこない風に辟易しながら

せめてもの価値 乱れた髪を整える

魅せられるモノは多い

時間と共に開く扉だけども

大概 そこで絶たれる

別に冷たいとも思わない

離れていく足音に引かれる後ろ髪もない

私の背中を見る そんな人に興味はない

終わるしかないのなら 尚更さ

広がる空はただ青い

向かう強風はただ吹くだけ

雲間もないのに降る雨はただただ虚しい

冷たいね それが私さ

虚しいね それも私さ

汗が伝う額をかき上げながら

なんてことはない いつも通りさ

いつも通り 私の為だけのニヒリズム

■作者メッセージ