ポエム
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霞みを過ぎる
濃い霧の中にいたのさ

たった一つの手招きを頼りに

心の中まで見る余裕なんてなかった

それでもいいと思っていたけど

最後まで姿を知らずにいれるのなら

好きな様に酔っていられたかな

徐々に薄くなっていく霧を

霞と呼べて終える頃には

私を手招きした手の形までも

きっと忘れてしまうだろうにね

私はずっと濃い霧の中にいたのさ

濃い霧の中にいたかったのさ
20/09/02 17:58更新 / Namari422



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