ポエム
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懐古に花など添えず
人生とは快楽よりも、凡そ苦痛が多くなるきらいがあるのでしょう
ですが、その僅かな快楽を
僅かな幸福を
自らの手に収める為に得る苦痛などは
須らく得た甘露よりも、ずっと苦いことなど
私は、知っておりますので

日々を重ね
朝を迎え
夜を迎え
或いは、越えてしまい
然し結局は、いつか終わるその瞬間
嗚呼、私は、とても幸せでした
と、過去を振り返るその瞬間だけを
彩る為だけの空虚な、
一時的な逃避のその先であることなど
私は、知っておりますので

ですから、赤子が積み上げた積み木などを
或いは、賽の河原の積まれた石を
躊躇など無く蹴り崩されないように
凡そ殆どの苦痛を噛み締めましょう
20/03/28 18:01更新 / 星繍日和



談話室



■作者メッセージ
お久しぶりです。コロナウイルスが蔓延る中、皆さまお元気でしょうか?
私は至極普通で御座います。日々変わらず、その瞬間を僅かに彩る為に過ごしております。

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