深夜
すうすうと
生きる音と
ぴらぴらと
読書の音
すっかり冷えるようになったこの秋の夜
寒さから目を背けて
身体も背けるように
いいや、隠すように
その小さな身体は毛布に包まれた
頁をめくれば
瞼と瞼が引かれあって
もう離れまいと
軈てくっ付いてしまう
けれど
くっ付いたのは
知を求め盛んに動いていた指先と
温もりを求めぽっと伸ばされた指先で
生きる音と
ぴらぴらと
読書の音
すっかり冷えるようになったこの秋の夜
寒さから目を背けて
身体も背けるように
いいや、隠すように
その小さな身体は毛布に包まれた
頁をめくれば
瞼と瞼が引かれあって
もう離れまいと
軈てくっ付いてしまう
けれど
くっ付いたのは
知を求め盛んに動いていた指先と
温もりを求めぽっと伸ばされた指先で