「また遊びにおいでよ」
君の言葉は嘘が50%だから
全てを信じないことにした

地下鉄に乗って
切符を買って
複雑な気持ちで何故か電車に乗っていた

君は待っててくれてない

電車の中の若者は
四角い電話とにらめっこして
降りる駅を通り過ぎてしまいそうだ

本当に君に会いたいのに
君に会いに行きたいのに
君は抱きしめてくれないし
私も、降りる駅を間違えてた

予定外に降り立った駅で
君の気持ちを確かめることも忘れて
何か光るものに囚われてしまった

個性的な服を着る女の子や
車のテールランプ
賑やかな高校生
これから羽化する夏の光

君は気づいてくれてなかった
私も光ることに

腕に光るブレスレットを見つめて
私もきっと輝くものを持ってると
誰でもない自分に言い聞かせて

この街にさようなら

本当は君に会いたいから
今、君に会いに行きたいから
本当に待っててくれなくても良いから
私は、君の輝きに気づいてしまったから

もう一度、改札に戻った

■作者メッセージ
読んでくださる方いつもありがとうございます！コメントも読ませていただいてます！
夏は暑いですね〜