ポエム
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悲しい花びら

その時、花びらが落ちたのだけれど、
私は納得いかなかった。

誰かが、勝手に触ったからかもしれない。

誰かが、いつもとは逆方向に花びらを撫でたのかもしれない。

心の中に、ぽっかり大きな空洞ができた、なんてよく言うけど、
今、私の中には、黒くて重い感情が充満している。

一緒に見てきた景色は?
最高に楽しいと思ったあの瞬間は?
美しいと、
大好きだと、
あなたを見つめた私は、
何だったのだろう。

あなたは、何か憶えているのだろうか。

その時、花びらが落ちたのだけれど、
私は納得いかなかった。



21/06/13 23:04更新 / Mirror



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