ポエム
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多分
歯磨きをしながら考えてみるんだ。
私が、私として、生まれた理由を。
今日は1日、何もしなかったな。

鏡の前に立つ私は、
母親にそっくりな顔をしている。
笑った時見える曲がった前歯は、
父親と同じ。
なんで自分は2人のところに生まれてきたのだろう。
今は2人がくれた体をかりて、
心と対話をしている気がした。

なんとなくだけど、
私は、私として生きるという選択が、最高だったのだと思う。
ただ、
時々、劣等感に襲われることもある。
自分より幸せそうに生きてる人がいっぱいいる気がして。
あんまりツイてなさそうだよね、と言われたこともある。
そうかもしれないな、なんて、
ネガティブな自分でいると、期待しないから楽だな。

みんな生きてるんだよな。
私以外の私も、みんな何かを考えてるんだよな。
羨ましいと思う人に、なぜ生まれてこなかったのかな。
そんなこと考えてるけど、
なんとなく、
私は、私として生まれることが、最適解だった気がする。
他の人じゃ、ダメな理由があった。
今生きる私が、私を1番大切にしなきゃいけない。
これはまだ答えのひとつにもなってなくて、
答えを考えることの意味すら
分からなくなってくることもあるよ。

小さい私が踊っているのを、
母親が楽しそうに見ているんだ。
その瞬間をカメラに写しているのが父親。
切り取ったその大切な一瞬を、
今でも覚えている子ども。

もうしばらくは、
誰かからの愛で生きようと思う。
全ての業を燃やし尽くすまで。









21/06/13 01:03更新 / Mirror



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