ポエム
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群がる虫は
情報が溢れかえってイル。

昔はよく見た
近所のおばさまたちの井戸端会議
最近は、全てが有るようで何も無い
おばさまたちも見当たらない

夏の暑い日
ジリジリしてきた地面から
ほんの少し煙が昇ったところに
お腹を空かせたアブがやってきた

何だこの煙
見たことないぞ
美味いもんでもあるのか。
恐ろしいと思いながら
近づいてしまう

地面の方も怖い
強烈な虫がやってきた
怖い
何これどんどん広がってゆく
良いことも
悪いことも
もう止まらない

私はこの光景を
煙が大きくなる1時間程前から
じっと見つめていた

大きな大群を見続けていたら
やがて吐き気がしてきた
黒く大きな塊
異質な音

「あ、もう動けない」

アブじゃない、
私こそが黒い塊だ
地面が持っている熱もアブの恐ろしさも
今、ここに、有った

「何でこんなことしているんだろう?」

明日は朝から
1日の予定を友達との遊びで
いっぱいにしなければいけない、と思った







21/05/24 05:10更新 / Mirror



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