ポエム
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頼子
「やれることはやってみましょう」

と、頼子は私に言ったのだった

ちょうど緑色の風が吹く頃だった

私は突然倒れたのだ

空気の中に、倒れ込んだのだ


頼子とは幼馴染だった

いつも、どこを見つめているのか

分からない目をしていた

その三白眼で

凡人には見えない敵と戦っていたのか



頼子は、

「のぶちゃん、一緒に頑張りましょうね」

とその目で言った

私は、その時、

今日の夕飯のことばかり考えていた

できれば、「お腹いっぱいになって

そのまま空気と同化したいんです」と

言いたかった

私は言わなかったけど

冷たい緑色の風と本当に同化したかったのだ


すると、

「私もずっとそう思ってるわよ」

と、頼子が言った



22/06/22 12:27更新 / Mirror



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