私には緑の鱗がついている
剥がしても取れない
緑の鱗だ

父と祖父にもついている
ずっと昔からだ

この緑の鱗は
神様が私たちにつけた
切っても切れない悪人の印

故に私は永遠に
神様に許しを乞う

お願いします
もう許してください、と

緑の鱗が海の底でつるりと光るとき
自分は何者であるか問う
私だけの私を問う

誰も関係ない
何も関係ない
私が私として生きる理由を問う

結局は
緑の鱗が私を生かしているのか