ポエム
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帰り道の詩

駅の階段
少女は
コツン、コツン
かかとから音を鳴らす
寂しい、寂しい
そう言っているみたい

階段を登るのは
全員女だった
静かに競い合っているようだ
少し怖くなった

コツン、コツン

いつの間にこんなに寒くなった

夜の街
走るのは
誰もいないバス
白いライトだけ
強く発光していた

家に帰るまで
あと1561歩
誰かの言葉を
思い出す

死んだらゲームができない

そうだ
生きないと
楽しい、を
解らないと

残りあと何歩?

まだ帰れない
家まで


21/10/19 17:30更新 / Mirror



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