ポエム
[TOP]
通り過ぎた街角
振り向くあの子はプリマドンナ
冷たい風が吹く街で
私は暖かいコーヒを買う

髪の毛が風にさらわれて
コーヒーの苦い匂いがした
そこら中に見える針葉樹林は
もうすぐ赤と黄色になる

新幹線に飛び乗っていた
きっかけは簡単なことだった

流れる景色は 私に全てを振り返らせる
人混みの中であなたと出会った
他人と同じような恋愛はしなかったけど
今泣きそうなぐらい あの時間が恋しい

久しぶりの風は冷たかった
私の故郷とあなたが重なる妄想
心はどこで彷徨うのか
行き先は分からないまま

新幹線に飛び乗っていた
きっかけは簡単なことだった

流れる景色は 私に全てを振り返らせる
あなたと出会った人混みの街に
私はもう一度帰ろうと思う
他人と同じような恋愛はしなかったけど
今泣きそうなぐらい 私に全てを振り返らせる

流れる景色は 私に全てを振り返らせる
故郷の風の冷たさはまだ頬に残っていて
私に行かないでと言う
吐く息の白さは 私の身体が暖かいことの証明だった
今泣きそうなぐらい 私は悲しかった





21/10/01 05:07更新 / Mirror



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c