ポエム
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街の風景
深夜2時
壁についたシミを見つめて
また私は悩んでる
誰かが置いてったメビウスの箱
ゴミ箱に捨てた
部屋にいるだけなのに
ひたすら街を感じていた

朝8時
人々は慌ただしく
自転車に轢かれそうになる
牛丼屋の看板の下
誰かの飲みかけのサイダー
1年前の炭酸が
今日こそ弾けてくれないかな

昼13時
カフェの店員さんもお腹がすく頃
私はペタペタと歩く
日差しが強くて
アスファルトが白と黒に分かれた
信号待ち遠くにいる男の顔は
真っ白でよく見えなかった

夕方17時
空が今日も終わるよと言う
部屋にいた時よりも
風はずっと涼しく気持ちよかった
ビールでも買って帰ろう
空では赤と青の絵の具が混ざっていた

今日もおしまい。


あ、また、あそこのスナックのママが居る



21/09/16 21:40更新 / Mirror



談話室



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