日記1
ある朝、帰り道
電車の出発に同期して
イヤホンから流れる音を
僕は飲み込んでいる
ある朝、帰り道
朝焼けはまるで夕焼けのようで
行けないところに向かって進んでいる
ある朝、帰り道
風に揺られるスカートが
荷台の幌みたいにわざとらしく靡いて 世界の真実を教えてくれる
電車の出発に同期して
イヤホンから流れる音を
僕は飲み込んでいる
ある朝、帰り道
朝焼けはまるで夕焼けのようで
行けないところに向かって進んでいる
ある朝、帰り道
風に揺られるスカートが
荷台の幌みたいにわざとらしく靡いて 世界の真実を教えてくれる