ポエム
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レモンバーム
今にも壊れそうな扇風機が右目を乾かしていた
台風が全てを果てさせることに期待していた
ブルーライトで盲目になりたかった

暗い沈黙に溶けるため息はいつまでも夏を引きずっていたけれど
ハーブティーを淹れながら早く冬眠したいと思うのも嘘ではなかった
みんみんぜみがつくつくぼうしになっても結局蝉は蝉なんだ
そのことに絶望したあの日は薬なしに眠れた唯一の夜だった

きっとすぐに忘れられる
96度の湯
22/09/05 13:58更新 / 霞もる



談話室



■作者メッセージ
初めまして
拙いところもあるかとは思いますが、感想をいただけると嬉しいです
受験生なので頻繁には書けないかもですが、楽しく書きたいと思っています

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