楽園の蕾の夢
シュレディンガーの猫は死んでいた
そのことに私は気付いていなかった
今 死を宣告されて漸く気が付く
「楽園」は「永遠」に続かないことを
「夢」は「幻想」でしかないことを
ずっと「楽園」にいられると思っていた
その中で自分が望むまま 気の向くままに芽を茎を、
伸ばすことができるのだと
でも現実は違った
「楽園」の中の「花」にならぬ者に
「楽園」の中で「美しい花景色」に染まりきらぬ者に
その先の「夢」など存在しない
私は染まろうとしなかった
「綺麗な花」になろうとしなかった
「醜い花」になるはずの蕾は
「楽園」にそぐわず水を止められた
蕾はいまや咲く場所を失って
やがて蕾のまま枯れ落ちる
鮮やかな花々の咲く花園の陰で
誰からも忘れ去られながら
そのことに私は気付いていなかった
今 死を宣告されて漸く気が付く
「楽園」は「永遠」に続かないことを
「夢」は「幻想」でしかないことを
ずっと「楽園」にいられると思っていた
その中で自分が望むまま 気の向くままに芽を茎を、
伸ばすことができるのだと
でも現実は違った
「楽園」の中の「花」にならぬ者に
「楽園」の中で「美しい花景色」に染まりきらぬ者に
その先の「夢」など存在しない
私は染まろうとしなかった
「綺麗な花」になろうとしなかった
「醜い花」になるはずの蕾は
「楽園」にそぐわず水を止められた
蕾はいまや咲く場所を失って
やがて蕾のまま枯れ落ちる
鮮やかな花々の咲く花園の陰で
誰からも忘れ去られながら