ポエム
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無題
やりたくないことのためにやりたいことを捨てたら、私にはもうなにもありませんでした
私には、あの子たちがとてもきらきらして見えて、まぶしくて、目をあけて、顔をあげて、いられません。
まぶしいものを見れば、目は頭はこころはいたくなります。私から、わたしが、どろどろ、ぼたぼたと、あふれだしてゆきます。
“いいことねえなあ”
「作ればいいじゃん」
その言葉はあんまりに格好良くて、格好良くて、溜め息が出てしまうほどで、
いま、いいことをつくる勇気は私になくて、それさえもないからこんなにかなしいのです。やりたいことに手をのばす勇気も、やりたくないことで輝こうとする心も、力も、ありません。
私は、生きるのが下手なのでしょうか。それさえもきっと言い訳で、屁理屈をこねることばっかり練習して生きてきたからいけないのです。
あなたは、きみは、私を認めてくれますか。あなたたちはとてもたのしそうで、かっこよくて、頑張っていて、私がなりたかったのはそれでした。
私はこれまで、どうして生きてきたのでしょう。ああ、お母さんが、お父さんがぬるま湯につけてくれていたのでしょうか。守って、くれて、でも私が進化か変化か退化かしたおかげでその液体は私を焼くのです。
助けてとつらいと苦しいと言って態度に出せばあなたたちはやさしいからあたためてくれる、私はずるいからそれをわかってわざと誇張する、あ痛い
不幸自慢を、不幸をひけらかして見せびらかして楽しい?と、言って
19/10/10 09:34更新 / 舞茸



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