静寂のスノードーム
踊る光失くした
ちいさなスノードーム
季節外れのスノードーム
かつてその狭く美しい世界で
降り注ぐきらきらの粉雪は
つめたくて
あたたかかったね
今はもう
色褪せたガラスの外
巡らせるだけの想いと共に
手に取り揺さぶれば
あの頃とどう違って見えるの
わからないよ
でもいつまでも
ただ其処に在ってくれたなら
いつかまた
魅せてくれるかな
踊ってくれるかな
思い出閉じ込めた
きれいなスノードーム
わたしだけのスノードーム
時間をとめて
ひっそり佇んで
降り積もった白銀は
再び舞う日を夢見て
静寂を貫くだろう
あの頃のままの景色を
ただ守り続けながら