朝陽と星空
僕が心から欲しがった君は
いつも違う場所に焦がれた
どこを見ているの
こっちを向いて
思えば最初から
全てがそうだった
僕の答えは
君の問題で
僕の現実は
君の幻想で
僕が幸せだと
君は涙を滲ませ
僕にとっての朝陽は
君にとっての星空だった
追いつけやしないんだ
それでもいい
せめて君の小さな背中を
抱き締めてみたかった
そして見てみたかった
君の仰ぐ真夜中の星空を
同じ場所から
同じ視点で
例えそこに
温もりを感じられなかったとしても
そして今でも僕は
君の残像を追いかけ続ける
到底届かない絶妙な距離を保ち君は
ほんの少し振り向きながら笑うんだ
そうして本当に
僕の前から姿を消した君は
僕を忘れてしまうんだろう
そうして僕はきっとずっと
忘れることができない
永遠に恋い焦がれ続けるんだろう