交差する光に目を血走らせ
行き交う情報の世界に泳ぎ疲れ
心ない言葉は藪から棒に
見渡す景色に色を失くして
いろんなものを見失ったんだね

一度その全てから意識を解いて
その瞳を閉じ
なにを感じるのか

ほんの少しでいい
立ち止まってみて

信じるべきものはなんだろう


温度のある言葉
肌に感じる温もり
名前を呼ぶ声
向かい合う距離

想いを馳せる過去が同じこと
向ける視線の先が同じこと

その手を伸ばしたとき
返してくれる温かい手があるなら
優しく握り返して
ありがとうと伝えられる喜び

信じるべきものはなんだろう


掌に広がる光の世界
いつでも誰かがそこにいて
欲しいもの見たいもの
すぐに手に入る世界
とても魅力的だね
誰もが住んでる世界

その代償として
時として一寸先は闇
偽りの心から生まれる偽りの言葉たち

でも惑わされないで
そこはきっと架空の世界

あなたの側で
その肩に手を添え
どんな言葉を贈ろうか
悩み選びながら
その返事をいつも
待ちわびている人がいる

信じるべきものはなんだろう

なんだろうね

簡単に手に入らない大事なもの
きっともう持ってるよ

■作者メッセージ
SNSやネットの世界にすこし
お疲れなんです