ポエム
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いつか見た空

見上げた空

風の香りに


ちくりと

胸を締め付けられる


心当たりのない痛みが

再び疼くようなこの感覚は


いつかの情景に

置き忘れた心の欠片が

共鳴しているのか


それは懐かしさなのか

あるいは感傷の微弱な余韻か


もう判別できないほどに

遠くまで来てしまったのか


心の既視感

歯痒さともどかしさ


記憶が彷徨う春の夜

22/04/06 09:17更新 / 稲の花



談話室



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