ポエム
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ある雨上がりの朝
朝陽に唄う鳥の声

煌めく木々からしたたる
艶やかな音色

水分をたっぷり含んだ

静寂さを残す空気に

土の呼吸を感じながら

未だ吐く息の白さを愉しむ


昨晩散々泣きじゃくった空は

嘘のように透き通り

あか抜けた青を纏い

太陽と手を取り合い

心細い季節に彩りを与える


手を伸ばせば届きそうな

遠くの山々の輪郭


やわらかな陽射しは

天の落とした涙を慈しむように

優しく降り注ぐ


不浄を洗い流す一助として

川は流れ

大地は豊かに潤う


そして僅かに感じ取る

うららかな春の訪れ


ある雨上がりの朝

小さな喜びのなかに

大きな恵みを感じ

もう一度大きく

息を吸い込んだ
22/02/14 20:02更新 / 稲の花



談話室



■作者メッセージ
今朝、感じたものを。

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