魔女の願い
| |
幸せになってほしい 私の知らない遠く離れた場所で 報せなんて届かない あなたの知らない ずっとずっと遠く離れた場所で 私は留まり続ける 美化され続ける思い出 それだけあればいい ・・・ うーん、なんて主人公は強いのでしょう。そしてここには無類の”突き放す優しさ”がある。そうだよな、こんな愛の形もこの世界にはたしかに存在しているんだよなーそう再認識させていただき、感慨深い思いがしました。 そしてまた、こういう人について、世間は、そしておそらく少なからぬ人たちは、”面倒くさいやつ”という紋切り型で、一言で片付けてしまうでしょう。それに対して稲の花さんのまなざしの、なんと慈しみに溢れていることでしょう。詩を一読するや、たちまちのうちに心は洗われていました。 主人公はおそらく、うっとおしいと同時に愛おしいとも思っている。そんなアンビヴァレントな気持ちが彷徨い、そして落とし所として、引用させていただいた箇所へと結晶するーその過程が実に自然に描かれていて、本当に綺麗な詩だなと思えました。 雪月統 22/02/11 10:11 評価:とても良かった!
ホスト名 kd106146063151.au-net.ne.jp | |
雪月統さん、はじめまして。 こんなに奥深い感想をいただけるなんて。 大変有難い気持ちです。 ひとつのなんてことない詞や作品に対し ここまでイメージを広げてくださり ありがとうございます。 感謝です。 稲の花 22/02/11 18:03
ホスト名 kd106146019175.au-net.ne.jp |