ポエム
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背伸びした夜
雲隠れした月から零れた光が注がれるこの部屋
少し背伸びしたお洒落な曲で部屋を満たす
暖色系の照明を消して、優しい月明かりに抱かれる
注がれた僅かな光を頼りに、君のキメ細やかな肌に触れる
熱が灯った互いの体を押し付け合い、月光を反射し色っぽく光るその唇を奪う
唾液で潤った舌を撫でながら、寝具よりも柔らかい君の体を抱き寄せる



天頂に昇った月が西に傾き、夜の終わりが近づく
目まぐるしい車のライトの群れも過ぎ、静寂が東京を包む
人も動物も植物も眠ってしまったかのような錯覚に陥る
この夜は自分達だけの特別な夜
そんな勘違いに溺れ、体に灯った火は激しさを増し衰いを忘れる
そうして朝日が昇るその時まで、重ねた体が離れる事は無かった
21/08/23 03:35更新 / ふてすの



談話室



■作者メッセージ
月を見ながらお洒落な曲を流してたら、急に書きたくなって綴りました。僕は学生でまだそうゆう体験をした事が無いので、妄想と偏見だけで書き上げました。皆さんを不快にさせてしまったのならすいません。

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