卒業の日
3月9日
朝日がいつもより眩しい。澄み切った青空だ。
空を見たら、寂しさと緊張が湧いてきた。
朝の支度も、いつもより丁寧に。
最後の通学路 見慣れているはずなのに、全てが新鮮で、
一歩一歩踏み出すごとに、胸からのメールがたくさん届く。
学校につけば、砂で汚れた下駄箱にも寂しさを感じて、
感情の香水が、様々な匂いを感じさせる。
式が始まると、絶対に泣かないって心に決めた。
式の最中に何度も泣きそうになった。
心の色は、沢山の絵の具を混ぜたパレットのようにグシャグシャだったのに、涙は出ていなかった。
教室に戻って、担任からのお別れを聞いた。
とても暖かくて、どこかぎこちない、お別れの言葉を。
鼻をすすったり、目を濁らせている生徒が出てきて、先生は泣いた、つられて僕たちも泣いた。一種の異様な光景を僕たちは謳歌していた。
気がつくと、頭が痛くなるまで泣いていた。
泣き過ぎたせいなのか、僕たちの顔は真っ赤だった。でも恥ずかしさは無く、ただ清らかな笑いだけがが湧いてきた。
教室を出て、さようならって言った。
もう、寂しさはなかった。この澄み切った青空と同じく、晴れ晴れした心持ちで、
最後には、高らかに笑っていた。
朝日がいつもより眩しい。澄み切った青空だ。
空を見たら、寂しさと緊張が湧いてきた。
朝の支度も、いつもより丁寧に。
最後の通学路 見慣れているはずなのに、全てが新鮮で、
一歩一歩踏み出すごとに、胸からのメールがたくさん届く。
学校につけば、砂で汚れた下駄箱にも寂しさを感じて、
感情の香水が、様々な匂いを感じさせる。
式が始まると、絶対に泣かないって心に決めた。
式の最中に何度も泣きそうになった。
心の色は、沢山の絵の具を混ぜたパレットのようにグシャグシャだったのに、涙は出ていなかった。
教室に戻って、担任からのお別れを聞いた。
とても暖かくて、どこかぎこちない、お別れの言葉を。
鼻をすすったり、目を濁らせている生徒が出てきて、先生は泣いた、つられて僕たちも泣いた。一種の異様な光景を僕たちは謳歌していた。
気がつくと、頭が痛くなるまで泣いていた。
泣き過ぎたせいなのか、僕たちの顔は真っ赤だった。でも恥ずかしさは無く、ただ清らかな笑いだけがが湧いてきた。
教室を出て、さようならって言った。
もう、寂しさはなかった。この澄み切った青空と同じく、晴れ晴れした心持ちで、
最後には、高らかに笑っていた。