綺麗な花の根
綺麗な花が1つあった。
繊細な造形と色彩など、
さながら蝶の様だった。
だがその周りに一輪も、
花は咲いていなかった。
綺麗な少女が1人いた。
繊細な造形と色彩など、
この花と酷似していた。
少女はその花との話を、
いつも待ち望んでいた。
ある日その花の周りに、
別の花の芽が出ていた。
花はもう1人では無い、
花は喜びを感じていた。
しかし、少女の胸には、
得体の知れない何かが、
沸いていたのであった。
少女は、その白く長い手で、
出ていた芽を、
抜いては、ちぎり。
抜いてはちぎった。
彼女は、最初から1人だったのだ。
繊細な造形と色彩など、
さながら蝶の様だった。
だがその周りに一輪も、
花は咲いていなかった。
綺麗な少女が1人いた。
繊細な造形と色彩など、
この花と酷似していた。
少女はその花との話を、
いつも待ち望んでいた。
ある日その花の周りに、
別の花の芽が出ていた。
花はもう1人では無い、
花は喜びを感じていた。
しかし、少女の胸には、
得体の知れない何かが、
沸いていたのであった。
少女は、その白く長い手で、
出ていた芽を、
抜いては、ちぎり。
抜いてはちぎった。
彼女は、最初から1人だったのだ。