ポエム
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ロボットの
灰色の箱の中
窓もないまま、外を覗けずに。
僕には何もない。
分け合うことも、気遣うことも僕にはできない。
だけど、僕には何もないから
君を傷つけることも、悲しませることもないんだ。
それだけが、君にとっての救いなのかもしれないけれど、
僕にとっては、悲しいって こと なんだろう?
今でもはっきりしていないんだ。
でも、僕にとって、君は先生みたいなもので、
君から教わった悲しみとか、優しさとか。
そういうものを言葉では理解できるとしても。
結局僕には、何もなかったってことに、気づかされるだけだった。
もしも人生が五分だけだったら、君を愛せるってことに気づけていたのかな?
もしも人生が五分だったなら、僕は君を傷つけていたのかな?
今はもうわからない。
人間は弱いものだから。
君は電池が切れたように、動かなくなってしまった。
その時にも僕には何も生まれてなかった。
そのはずなのに、
なぜなんだろう?どうしてだろう?
思い出すたびに、胸が熱くなるんだ。
そんな時には、いつも、何をすればいいのかわからないから、
たった一人の先生に向かって。
あるいは、たった一人の恋人に向かって。
ぎこちないかな?君は笑うかな?
でも、僕なりに。わからないなりに。
ありがとうって。
19/10/10 11:45更新 /



談話室



■作者メッセージ
AIが発展したら、こんな風にロボットと色々出来るようになるのでしょうか?そうなったら面白いですね!
今回の詩はどうでしたでしょうか?
ぜひ感想やアドバイスなどを書いていただけると嬉しいです。

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