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コンビニエンスとインスタント
朝、目が覚めた。
今日の朝食も、コンビニで済まそう。
規則的に並んだ、おにぎりを無造作にとる。
いつも具材は、シャケとツナマヨだ。
ついでに、きれそうだったタバコも買う。
タバコがないと、落ち着かないのだ。
昨日と全く同じお金を払って、コンビニを出る。
ここまでで、7時50分。いつも通りだ。
車の中では朝食を済ませる。
賞味期限1日の、冷えたおにぎりにかぶりつく。
大して好きでもないおにぎりは、なぜかいつも美味しい。
しばらくすると、タバコを吸う。
車の中は、キツイ匂いと、煙で飽和している。
けれど、タバコはやめられない。
いつも美味しいおにぎりと、やめられないタバコ。
きっと二つには、何か入っているのだろう。
けれどそんなことは、どうでもいい。
これから、好きでもない仕事をするのだ。
今、幸せならそれでいい。
車を運転しながら、晩飯を考える。
今晩も、コンビニのカップ麺と酒でいいか。
それで今晩も、満足して終われるなら。

出勤前の8時半。ぼんやりと、うつろだった。
19/09/29 15:00更新 /



談話室



■作者メッセージ
今回のタイトル。コンビニエンスとインスタント。直訳で、好都合と即席。
男の幸せまでも、コンビニエンスでインスタントなものになってしまっています。
ひょっとしたら、あなたの幸せも...
改めて見ると、くそ長いですね。ちょっと恥ずかしいです。
アドバイスや感想などあれば書いていただけたら幸いです。

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