ポエム
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突然のうちに、知らないうちに。
今朝も甲高いアラームが、
耳元で喚いていた。
力強く、アラームを止める。
苛立ちは隠せない。そう思っていた。

朝食は、コーンフレーク、
ベーコン、目玉焼き。
栄養バランスを考慮していない、理想の朝食に、
早朝の乾ききった喉には、大量の唾液が流れ、少しだけ、喉を潤した。

外に咲いているアサガオに、雨の雫が輝いていた。
こう言ったらあれだけれど、とても美味しそうだった。
朝日は不思議と落ち着きを誘った。
きっと、少し寒い空気と薄青の空のせいだ。
けれど、今朝は妙に落ち着かなかった。
心拍数が、上昇したのを感じた。
少しだけ、青空を見ていた。

食事をすませた後、皿を洗うことなく歯磨きを始めた。

歯を磨くリズミカルな音が、小さい部屋に響いていた。脳内はには、爽やかな香りが広がっていた。歯磨きは、けっこう好きだ。
普段なら、ここで会社に向かう。
けれど、今日は家にいた。

そのあと短い遺書を書いた。
ロープを天井に吊るした。
何年も使っていた、古い椅子があって
そこに乗って...首をくくって...
あれ、それでどうなったんだっけ。
思い出せない...
ああそうか、それって今だ。
短い走馬灯だったな...
短い遺書だったな
短い人生だったな
19/09/21 07:21更新 /



談話室



■作者メッセージ
周りの人は、突然の死のように感じますが、本人にとっては、身近なことなのかもしれません。
感想やアドバイスあれば書いていただければ幸いです。

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