ポエム
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斜め前の彼女
教室に入ると、すぐに見渡す。
教室に彼女がいれば、今日は幸運な日だと確信する。

彼女は、まるで月に住むお姫様。
届きそうで届かない。
彼女が髪をたくし上げれば、呼吸が速まり、
目線が合えば、脳はオーバーヒートする。
話しかけられでもすれば、何もおぼつかなくなるだろう。

彼女の心の内を覗けたら、これほど苦しまずに済むのだろうか?
覗けたら、傷つかずに済むのだろうか?

頭の中のスポットライトは、常に彼女で、何も手につかない。
彼女のスポットライトは僕であることを願うばかりだ。
19/07/25 21:45更新 /



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