ポエム
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親のでしゃばり
子供の学校で選べる授業があるらしく、
今年は、ひとりだったけれど、自分の希望に入れたらしい。
帰ってきてからのひと言。
「これで、夢を追いかけられるよ。」
夫婦二人で大笑いしてしまった。

私が気をつけていること、
子供をコントロールしないこと。
子供の世界の中に入らないこと。

人から聞いた話だが、
子供は、この世でやる事を決めて生まれてくるらしい。
大体は、子供の時に興味を持ったもの。
その事が職業になるかどうかは分からないが、
今世の生きる意味になる。
コントロールすると、このやる事が分からなくなるらしい。
そうすると、そのやる事を探さなければならなくなる。

親は、じっと観察をして待つ。
習い事やらお金をかける事とは関係なく、
生活の中の何で興味を持つか分からない。
テレビの一場面かもしれないし、本かもしれない。
学校で経験した親の知らない体験かもしれない。

ある日、子供がポツリと
「4月になるの嫌だな。。。」と言った。
理由を聞くと、今の教室から見える桜がとても綺麗だったのに、
4月には教室を変わらないといけないので、
あの綺麗な桜はもう見られない。と言うことだった。

私が子供の時に、こんな事考えたことすら無かった。
親は、自分の体験した事でしか話せない。

唯一、親自身ができる事は、
「親が好きな事は、大概子供も好きになる。」ことぐらいだ。

21/02/08 02:07更新 / kanata



談話室



■作者メッセージ
この子は、前世では、私の先生だったのだろう。
なかなか言う事を聞かないものだから、
今世では、子供になって教えてくれているのだろう。

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