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正論
正論を言うときは、最大限に気をつけなければならない。

相手に対して「私は、絶対に間違っていない」ということがある。
大半の人も「そうだね。あなたの言っていることは、正しい。」ということがある。

その場合、ぐうの音も出ないほど、やり込めたい相手で
これから、一切関わりがないのなら思う存分、言い負かしたらいい。

でも大半は、そうはいかない。
あなたが上司で、相手が部下で。
あなたが親で、相手が子供で。
その逆も。また、友達同士でも。

正論であればあるほど、相手を傷つけるだけで、
言えば言うほど、傷口が深くなるだけだからだ。
まず、言われなくても本人が一番よくわかっている。

正論を振りかざすときは、
相手にこうなってもらいたい。という思いからくることも多いが、
周りに同調してもらいたいとき、自分を守りたいときだったりもする。
相手に気がつかせないといけないと正義感で言う人もいるだろう。

言われてできるようなことならば、そんなものに悩んだりはしない。
言われて直せることなら、とうの昔に直している。

正論は、相手を追い詰める武器だ。
正論を言うときは、言った後の未来が、
自分の思いに少しでも近づくように、武器の使い方を考えないと、
後で、違う場面でしっぺ返しをくらう。
または、相手が病気になってしまう。

大切な相手ほど、短く端的に。

20/06/07 03:17更新 / kanata



談話室



■作者メッセージ
私は、心の中で、特に仕事でだけれど
「人間だから、いつも完璧なんてない。人間だから、間違える。
作業をやっていれば、必ずある。作業しなければ、間違えなんてない。」と思っている。

追い詰めると人は、視野が狭くなり、仕事が進まなくなる。
プレッシャーに押し潰される。
肩の力を抜いて、素の自分の方が進みが早いに決まっている。


若い頃、ガチガチだった。頭パンパンだった。
絶対に間違えてはいけないと言われた、パソコンで打った英語6文字。
何度も何度も確認した。5分かけて何度も読み返した。
出来上がったものは。。。自分がわからなくて、情けなくて、泣いた。
今思えば、相当 圧にやられていた。

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