ポエム
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人生の階段
若い頃は、何かに向かって進む時、
同じ位の人が、チャンスを掴んで先を進んでいくのを
羨ましく思ったりする。

けれど、一度飛ばした階段は、
もう一度登りたくても登れない、経験という階段。
ワープした人には、その階段の経験は、欠落している。
そして、その欠落は時間が経って若い者・下の者から突きつけられる。

うまいようにできているもので、
その年齢にしか、その目指している時期にしか、
味わえないものがある。
二度と踏めない階段だと思えば、踏みしめて存分に味わって登る。

ワープが悪いわけではない。チャンスを捉えるのは大切なことだ。
ただ、過ぎさって見えにくくなったその階段を登っていないことを認識して、
ワープできたことを感謝しつつ、人と謙虚に向き合うことが出来るよう。




20/03/13 02:37更新 / kanata



談話室



■作者メッセージ
本で読んだ経験と実際に体験した経験は、説得力が確実に違うように、
同じ言葉でも言う人によって、心への伝わり方が違う。
自分では少ししか進んでいないように思っていても、一つも無駄なことはない。

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